外来43

お久しぶりです。

43回目の外来です。

ビキッ!

いきなり背中から腰にかけて電気が。
ズレた。
そんな痛み。

立ち上がれなければ、動けもしない。

これはやっちまいましたね。
ぎっくり◯◯ってやつでしょうか?

風呂で頭洗ってて。
いきなりです。

腰がおかしくなると、人間は何もできませんね。
正確にぎっくり◯◯だったのか、定かではありませんが、1ヶ月以上も腰痛が続いています。長時間立っていたり、座っていたりすると腰が悲鳴をあげます。

教室に柔らかマットを持ち込んで、授業の合間に寝っ転がって背中を伸ばしています。

はーい。休み時間終わり〜。
授業始めるよ〜って
寝っ転がりながら言う先生って過去にいたでしょうか?

こらーー。
ふざけあってるんじゃない!
って
寝っ転がりながら言う先生って過去にいたでしょうか?

腰が痛い。

そんな中での外来です。

花粉症もひどい。
毎年ひどい。
花粉症デビューも多いみたいです。


この前の続き。


白血病の疑い。

その字を見てから。血の気は引き。
フラフラ状態で病院を後にしました。

とりあえず紹介状を書いてもらって、もっと大きな病院へ。

昼の時間だったから、気持ちを整理するためにご飯屋さんに入店。

もったいない精神で、ほとんど出された食事を残したことのない自分も、まったく食べられなかった記憶があります。

歩く力もなく、タクシーで大きな病院へ。
親、職場、親しい友人には話さないとと思い、とりあえず電話しました。うわの空。

病院について、いろんな質問されました。親の病歴とか、アフリカ行ったか?とか。
全部該当外だった。

なんでかな?
もしかしたら間違いかな?
そんなことを考えていました。

とにかく詳しく調べようと、生検?細胞を取り出して調べる検査をしましょうと。

これが恐ろしいマルクですね。
過去にもなんども書きました。
腰の骨に針入れて、骨髄液取るって、どんな恐ろしい響きだよ。

二度とやりたくない検査です。

で、自分の場合は腰から取れず。

この、取れないっていうのも怖すぎる。

じゃあ、仕方ないから胸から。

って言って、胸。真ん中あたりの骨に針刺されました。

もうヤダ。

ここからは取れたみたい。

あと、腫れ上がった脇の下のしこりも手術して細胞を取りました。

麻酔効いてないっつーの。

そんな感じで、
まな板の上の鯉。

生気を失ってた夏の終わり。


そんな感じで検査続きで、結局、病名がバーキットリンパ腫と分かり、治療が始まったわけです。

治療で何がきついって、副作用と行動の制限ですね。
特に最初の抗がん剤の副作用がきつかった。

ずっと二日酔い。
ずっと胃もたれ

もう、トイレ行くのですら命がけ。
し瓶を使う?
と言われたけれど、

それは嫌だと頑張ってトイレに行ったのを思い出します。

本当に辛かったんだと思う。

そのシーンの記憶は途切れ途切れ。

ただ、めっちゃイライラしてたのを思い出す。お見舞いもありがたいけど、遮断するようになった。近くにいた親にもイライラしてた。

そんな状況の中、白血球が下がり、ついに空気がきれいな部屋に移動。無菌室?ヘパルームって言ったっけな??

そこでの監禁生活は地獄でしたね。

精神が崩壊しないように保つのを頑張りました。


その間にも治療のためにマルクやルンバールってやつをやりました。

いかんせん、
昔から注射が大の大の大嫌いで、
先端恐怖症じゃないかと思うくらい、嫌いだったのですが、

血液の病気になっちまったもんで、
針刺されまくる宿命を背負ったわけです。


そんな、必要だけど避けたい治療を耐え凌ぐための宝物が自分にはありました。

それは子供達からのビデオレターです。

当時流行っていたマルモのおきての踊りですね。先生が元気になるように受け持っていた2年生の子供達が励ましながら踊ってくれた動画です。

毎回、それ見てましたね。
元気な歌声や踊り。
頑張れ〜とか、治れ〜っていう叫び声。

まぁ、賑やかな動画です。

それを見てると、その元気の良さで、痛みや辛さが吹っ飛ぶ気がして。

ドクターや看護師も、治療前には動画の準備はOK?って聞くくらい、毎回見ていたわけです。

その時の子供達も6年生。卒業です。

で、先日、その子たちの卒業を祝う会に参加してきました。
祝う会はお世話になった先生や保護者を子供達が招待して、感謝を伝える会です。

懐かしい体育館に集まって、大きくなった子供達に再会したわけです。

で、出し物として、6年間を振り返る劇を披露してくれました。

担任をしていた1.2年をどう振り返るのかな。

楽しみにしていました。きっと面白おかしくやってくれるだろう。
きっと、インタビューでふられるだろうから、何て話そうかな?
やっぱ病気だったことを話さないとかな?
なんて思っていました。

もう5年前で、当時のことを知らない担任や先生もいるから、余計なこと言って雰囲気を変にしたらまずいな。とか。考えてたんです。


そしたら、劇は予想外の内容でした。

いきなり先生が病気になって、心配だった。元気になって欲しくてマルモのダンスを踊った。それで先生が元気になった。

そう話し始め、

もう一度、みんなで踊ろうよ。

そうなったわけです。


大きくなった子供達が舞台に上がり、
音楽が鳴り、当時のように全力で踊ってくれました。

感動。

病室で何十回と見た踊り。

いま、時を経て、目の前で見ている。

心は涙であふれていました。
保護者の方も涙を浮かべていました。

こんな感動させてくれて、インタビューは何も話せないよ〜〜。


改めて、今があること、人生が繋がっていることに喜びを感じた瞬間でした。

自分が選んだ仕事の奥深さを体感した瞬間でした。

動画をブログに載せたいくらいです。
ありがとう。みんな。


とにかく病気して感じたのは、たくさんの人に支えられて自分が生きているということ。

当たり前の毎日の生活こそが、これ以上ない幸せの連続であるということ。

生きつないだ命を、どう歩んでいくかということ。

4月です。

つないだ命。また新たな出会いの季節。
新しい人。新しいクラスとの出会い。楽しみです。

呼ばれました。

今日も異常なし。
数値も安定していました。

病院も新しい先生が入って、メンバーが変わるようです。担当医の先生はいてくださるようで、それもまた安心です。


闘病中にドクターが。
絶対によくなる!
今は辛いけど、頑張ろう。
病気を根こそぎやっつけるからね。

そう言ってくれた力強い言葉が忘れられません。根こそぎいなくなりました。本当にありがとうございます。


マルモのダンス。多数の教え子からの手紙、ビデオレター。友人からの写真や洋服や手紙やメールのフレゼント。
アメトークさまぁ〜ずさまぁ〜ず、フレンズ、ライブDVD、音楽CD、ゲーム。本。マンガ。いろいろな娯楽は必須アイテムです。
病は気から。
自分の心を前向きに元気にしてくれるアイテムをいっぱい手に入れて、闘病生活を乗り越えてください。


ついに2ヶ月に1回の検診になりました。
ご無沙汰ブログになってしまいますが、
これからもよろしくお願いします。